「粗繊維」ってなに?ドッグフードの成分表示にある理由と健康への役割

ドッグフードの成分表示をよく見ると、「粗繊維」という項目が記載されています。これは愛犬の腸内環境や消化に関わる大切な栄養素のひとつ。名前だけでは分かりにくい「粗繊維」の役割や適切な量、選び方のポイントを詳しくご紹介します。

① 粗繊維とは?

粗繊維とは、植物に含まれる「消化されにくい食物繊維」のことです。犬の体内では分解されず、便のかさを増やして腸を刺激する働きがあります。
簡単に言えば、「お通じを助けるための繊維」です。

② 粗繊維が犬に与える効

粗繊維が適量含まれていると、以下のようなメリットがあります:

  • 腸のぜん動運動を促す(=便通改善)
  • 便の形状やニオイを安定させる
  • 満腹感を与え、食べすぎを防止

③ 多すぎても少なすぎてもNG

粗繊維が少なすぎると便秘に多すぎると下痢や栄養の吸収阻害が起きることもあります。
一般的には、ドッグフードに含まれる粗繊維は 2〜5%前後が適量とされています。

④ 「食物繊維」との違いは?

「粗繊維」は、限られた方法で測定された一部の食物繊維のみを示す数値です。つまり、実際の食物繊維量はこれより多い可能性があります。
そのため、粗繊維だけでなく、原材料の内容(野菜・穀物など)も一緒にチェックするのが大切です。

⑤ どんな犬にとって重要?

・お腹がゆるくなりやすい犬
・便秘しがちなシニア犬
・ダイエット中の愛犬にもおすすめです(満腹感の調整)
粗繊維の配合バランスを見ながら、目的に合ったフードを選びましょう。

まとめ

「粗繊維」は、犬の腸内環境を整えるうえで欠かせない存在です。
ただし、多すぎても少なすぎても健康リスクに。粗繊維量だけでなく、原材料や愛犬の体質も考慮して、最適なドッグフードを選びましょう。

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